森守洋プロが語る「腕を振るゴルフスイング」とゴルフ初心者の「手打ち」の違い
■「手打ち」と「腕を振るスイング」
「手打ちとは、インパクト前で調整しようとする動きのことです」
「腕を思い切り振ってボールを引っぱたくことは、手打ちではない」
とは森守洋さん(東京ゴルフスタジオのレッスンプロ)の言葉。
「腕を思い切り振るって手打ちじゃないの?」
はい。私もそう思っていました。
腕を意識して振ること=手打ち・・・だと。
でも違うんですね。
森守洋プロがコーチする原江里菜 選手のスイング参考動画はこちら(YouTubeへリンク)
■手打ちのメカニズム
一般的な手打ちの定義▼
手打ち=体の回転を伴わず、手や腕の動きだけでボールを打つこと
多くのゴルフ初心者の手打ちの実際▼
手打ち=インパクト前に手でアジャストする動きを入れること
このインパクトでアジャストする(合わせる)スイングの原因はボディーターンです。
100前後のスコアのアマチュアゴルファーの人が、ボディーターンを意識すると、
切り返した途端に上半身先行で体幹だけが左に回り胸と肩が開いてしまいます。
そうすると、腕をクラブは振り遅れの状態で、フェースが開いて下りてくるんですね。
このフェースが開いた状態でインパクト迎えるとプッシュアウト系のコスリ球に(スライス)。
そして、コスリ球を嫌がってインパクト付近で手を使って無理矢理フェースを閉じようとする(アジャスト)と←←手打ち!
振り遅れによる「インパクトでフェースを閉じなければ」という動きが手打ちなんですね。
▼振り遅れ
■腕をしっかり振るスイングで手打ちが直る理由
森守洋さんの推奨する「腕をしっかり振るスイング」では、
・切り返しで体を回さない
・ダウンスイングでは腕をムチのようにしなやかに振るため体が開かない
・振り遅れないからからインパクトで手で合わせる動きが必要ない
以上に理由で腕を思いっきり振るイメージでスイングすれば手打ちは直るんですね。
▼正しい腕を振るスイング
「でも、そんな手を使ったスイングだと飛距離が出ないんじゃないの?」
はい。
私も同じことを思ってましたし、ボディターンを意識したスイングから腕を振る意識のスイングに変更した当初は飛距離が落ちました。
でも、本当の意味で「腕をしっかり振る」ことが出来れば飛距離はむしろ伸びるんですね。
思い切り腕を振ることで腕とクラブに大きな遠心力が発生しますし、振り遅れないことで効率の良いインパクト(ボールがつかまる)が可能になるからです。
だから、「ただ地面に置いてあるボールをクラブで思い切り引っぱたくことだけを考えれば良い」んですね。
陳清波プロ(森守洋プロの師匠)のダウンブロー動画↓
桑田泉さんも言っていますが、
頭の中のイメージと実際のゴルフスイングは全然違うもの。
そして、その頭の中のイメージは「言葉」でできています。
手打ちという言葉(腕を思い切り振る)を意図することで、結果として手打ちではないスイングになる。
ゴルフって本当面白いですね。
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